ほのぼのたまちゃん

糸島誠

第1話 駐車場

〜たまちゃんは主婦、現在中高年〜


 私は会社から電車で、たまちゃんは家から車で、待合せて、ショピングモールの映画館でナイトシアターを観た。

 一緒に車で帰ろうと巨大な駐車場へ行く。

「何階?どの辺りに停めてるの?」私が聞く。

「白い車の隣に停めてる」と、たまちゃん。

 まさか、停めた場所を覚えてない。軽く目眩。


 巨大な駐車場を彷徨う羽目に…たまちゃんはその日から停めた場所を覚えるようになった。

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