第6話 俺の担当『スキルギフト』
「思いついた」
リクはピーンと何か思いついたように勢いよく立つ。
頭の上にびっくりマークが見えそうだ。
その後、リクが作戦を話してくれる。
「………これでいいか?」
リクの提案したプランは危険かもしれない。けど、その代わり。
「行けるかもしれない。俺も賛成だ」
するとみんなも「賛成」と声を上げる。
「よし、これで決定だ。準備に向かうぞ!」
「「「「「お〜!」」」」」
全員一回解散し、南へ向かう人、西へ向かう人と様々。
作戦決行は明日だから今は準備をしまくることしかない。
俺・ヒカルの担当は『スキルギフト』と『攻撃』だ。
「まずは南、だよな」
南まではだいぶ距離がある。が、これも女子は走り切ったのだから、男子の俺が走れなくてどうする。
よーい、スタート!
ダッと走り出す。
たくさん走ってやっと着いたが、やっぱり方角が真反対だからだいぶ疲れた。
それでもここ、すごい賑わいようだな。
たくさんお店が並んでいて、命懸けのゲームだと言うことを忘れてしまいそうなほどワクワクする。
けれどスキル屋さんはどこか探す。
スキル屋、あった!
スキル屋さんのドアをガチャリと開ける。
「いらっしゃいませ!」
スキル屋さんのNPCの声がおしゃれな店内に響く。
「すみません、スキルのギフトをお願いしたいのですが」
「はい!スキルのギフトですね!どのスキルですか?」
俺は店内を見回した後、見つけたスキルを指差す。
「あれです」
「かしこまりました!『神秘の光』ですね!誰にですか?」
「ユズキさんにお願いします」
「わかりました!少し待っていてくださいね!」
俺は店員さんの言葉に頷く。
そう。俺の仕事はユズキに『神秘の光』をギフトすること。
あの中で一番コインを持っているのは俺らしいからな。
『神秘の光』は、ユズキによると350コイン。
俺は買ってもまだコインが残る、とそういうことだろう。
「ここに手を重ねていただいたら完了です!」
突然店員さんが出てきてホログラムの画面が出てくる。
俺は言われるがままに手を重ねた。
すると、『決済が完了いたしました』という文字が出てきた。
「完了いたしました!ありがとうございました!」
店員さんに言われたので俺は店を出る。
これで帰る。かなり疲れるな、これだけの用事で帰るなんて。
俺は、また北側目掛けて走り出すのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます