けんかのあとで

「もう 行くよ!」

怒った口調でそう言い残すと バイクで走り去ったあなた


私は泣きそうな心で そんなあなたをぼんやり見つめたあと

ゆっくり反対向きに歩き出す


帰りたくない・・・・・

心はそう叫んでいるけど

やっぱり このまま帰ろう

重い足取りに 重い心


「私がわがままだったかなぁ・・・」

いつの間にか私は呟いていた


突然

後ろからクラクションの音

驚いて振り返ると

そこには笑顔のあなたがいた


いつの間にか 涙が溢れ

私の胸はいっぱい


そんな私の耳元で

「今度から 君の事 独り言のお姫様って呼ぼうかなぁ」

お道化てあなたは言いながら

私の笑いを誘うのです

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