小さな抵抗 

喧嘩をしても翌日には持ち越さない

ふたりで決めたルールです


けれど夕べ、あなたが放った言葉は

冷たい塊となって私の心に刺さったまま


だから今朝は

それを細かくみじん切りにして

ありったけの春野菜を混ぜて

サラダを作ります。


素知らぬ顔で

――― はい、どうぞ

テーブルに運びます。


「あれっ、ちょっと苦いみたい、このサラダ」


当然です。

私っからの仕返しです。

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