第11話 涙

 僕の運営する会社の事務係に当たる、桜という女性がいた。その桜という女性は、ひかるととても仲が良かった。でもある秋、その女性は、交通事故で帰らぬ人となってっしまった。女性の死から、ちょうど3年が経つ今日、ある手紙が届いた。

「桜のご友人へ


 桜からよく話しは聞いていた、あなたに、渡したいものがあります。


 、、、、、、に待ち合わせでお願いします。


 桜の姉。」

 

 指定された日時と場所にいってみると、きれいなスラッとした女性がいた。


「失礼ですが、桜さんのお姉さんですか?」


「はい、そうです。これは、桜があなたの誕生日プレゼントに渡したがっていたものです。受け取ってあげてください。では。」


少し冷ためな人のように感じられた。まあ、それはさておき、中身を見てみることにした。中には、桜ちゃんといっしょに行ったステンドグラス作りの体験できるお店の作品が入っていた。そこには手紙も入っていて、"ひかるさん、またいっしょに、今度はガラス細工の花瓶づくりに挑戦しましょうね。"といった内容だ。


これを読んで、普段泣かないひかるが涙をいっぱい流したらしい。人の死は、いつかは起こりゆること、でも、その別れはとても寂しくて、辛いもの。僕は、そのとき、そっとひかるに寄り添った。




                      _このお話はもちろんフィクションです

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