第31話

「モーブ、お客様のもてなしって何すればいいの?」

「園内の案内ですよ、るみかさん」

「案内って、私一回しかここを

周ったことがないんだけど」

「大丈夫です、私がサポートいたします」

未だに状況をよくつかめないが、モーブが

サポートしてくれるのは心強い。

急に不安がなくなってきた。

「お客様がもうすぐ到着いたします」

霧の中から小さな影が見えたと思ったら、

金色の髪の毛の女の子が見えた。

「初めまして、るみかです」

「キトよ、敬語はやめて、

堅苦しくて嫌いなの」

「じゃあ、うん?」

ぱっと見は小さな子だが、話し方はとてもしっかりとしている、

私の初めての接客は少し不思議な女の子になった。

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