第6話 ラリアットかましたい


何だい、この人、プロレスラーかい、随分と胸板厚く筋肉隆々じゃないか



違うよ、一国の主だよ、でプロレスラーじゃなく、柔道家であるらしいんだが、生憎スポーツマン精神はどこへいったのやら、無類の戦争好きらしい



何だい、それは。それじゃ何かい、自分は安全な場所にいて、それでいて自国の若い民を戦火に向かわせるのかい、それは随分とチキンな独裁者といわれても返す言葉がないのではありませんか



あぁそうだ、でおいらがその国の民だったら、頭がもう、こうプーッチンしちゃって、こんな独裁者にはブチぎれてるね、あぁ恐ろしあ



で、戦争なんかで戦うより、ご自身が鍛えた体で、異種格闘技なんぞで戦えば、いいつーんだよ、ったく。



あぁ、そんな野郎には、伝家の宝刀、不沈艦ウエスタン・ラリアットをかましてやりたいね



ごもっともだ、そして、こんな野郎には、一緒に声を大にして、叫ぼうじゃないか、お前なんて…



お前なんて、何だい



好かん、反戦、ウィー





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る