第2話
『……もうすぐ……よ』
そんな微かな声で、
カーテンの隙間から刺す朝の光は、空中を漂う極小のホコリたちにキラキラと反射していて、まるで、光の粒が落ちてきたかのように輝いている。
そんな光の粒を、浩志は、目覚めたばかりの瞳にボンヤリと映していた。
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