第45話 ピクニック
夕暮れの子鹿亭の食堂で俺とマシュー君が祠のある滝に短剣を受け取りにいく話を楽しそうに話しているとメアリーちゃんが駆け寄ってきた。
「仲良いでしゅね、二人とも。これが男の友情ってやつでしゅか。いつも二人一緒でいちゃいちゃして、実はラブラブなんじゃないでしゅか? 熱いボーイズラブへの発展期待してるでしゅよ、メアリーは」
「な、な、なんてことを言うんだこの小さき幼子は」
俺は動揺しながら言った。
「レンさん、男にしてはカワイイ顔してますからね、僕を男色の道に誘わないで下さいよ。僕、子供欲しいですからね、ハハハ」
マシュー君が笑いながら言った。
「冗談かどうかはさておきでしゅね、メアリーは本気でそう思ってましゅが。しゃて本題でしゅ。レンしゃん、メアリーも滝に行ってみたいでしゅ。連れて行って下しゃい」
「どうするマシュー君? 俺は別にいいけど」
俺はマシュー君に訊ねた。
「そうですね、前の山狩りでゴブリンの数は激減しましたからね。僕もレンさんもいるし、危険は少ないでしょう。大丈夫じゃないですか」
「やったー滝までピクニックでしゅ。メアリー、とっておきのお弁当作るでしゅ」
メアリーちゃんは嬉しそうに飛び跳ねた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます