第88話
成り行きで王都及び直轄領に於ける
「大抵の悩みごとなんて、甘い物を口に入れると忘れますよ、
「一時的なものに過ぎないがな……」
「ん~、食べないなら、私がもらうけど?」
「待て… 何故、
そそくさと円卓越しに伸ばされたリィナのフォークを自身の物で払い
輸入品の砂糖や鶏卵、発酵させたパン屑、牛乳などを小麦粉に混ぜて練り上げ、二枚の鉄板で挟み焼いた生地に
「確かに気は
「ふふっ、領主家の
「だからと言って無性に
もうすっかり、母と妹の御用達になっているため、やや高級志向に
「そこは御客さんの
くるりと身を
異なる客層を意識した対応は商売の基本であるが、実際のところ良い
「少しくらい、手加減して
「うぐっ、だってさ、美味しいもの食べたいじゃない」
あざと可愛い
それを認めた相手は
「凄っ、もうできたの!?」
「帰路の手慰みに
「え゛、なに、その高級な消耗品……」
「多分、火薬の
驚くほど精緻な金属加工が求められる都合上、マナを魔力へ
なお、複製弾の薬室には華国伝来の方法で調合した火薬が詰まっており、着火薬は硝酸液に水銀を溶かし込み、
「商品化して売れないことは… あるな」
「うん、先史文明の自動式拳銃を持ってる人、極少数だからね」
貴重な
帝国に数体だけ現存する
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