　住む世界が違うなって人がいるね。わかっちゃいるけど目の前にしたら驚いちゃうね。美人で裕福で友達もたくさんいて、大人になったばかりなくらいなのにもう自分で稼いで生きることができて、その先の進路もキャリアだろうがプライベートだろうが大方決まってる、コネもあるからセーフティーネットもあるという…。なんか考えがもうしっかりとしているような、どこに非があるんだっていう…。

　こちとら困った病気と自分の思考で1週間普通に生きようとするだけで限界、何が楽しいんだこの毎日と思う始末、最近出た某王国のゲームを拠り所に生きている。その人の前では自分の頑張りとか幸せとかなんか薄まってしまう感じがして…。

　でもふと思った。じゃあどうしてこういうすごい人がいる場に自分はいるのか？　と。それは今までの運に加えて、努力だったり周りの人の協力だったりが積み重なったことでここに導かれているということではないかと。

　つまりすごくない自分がすごい人と同じ場所にいるのってすごくない？　と。そうでないとここにいる理由が説明できないから。

　富も大勢の友達も経済力もないし、美形でもないけれど、でもここにいるから。そして必ずしも必要なことでもないから。あの人が知らないものを自分は知っているはずだから。人と違うけど自分は幸せ。