少女時代

 影ふみの影が ほらこんなにも伸びて

 いつの間にか 空は茜色

 校庭に残る人もまばらに

 皆それぞれの家へと帰っていった


 帰り道でリコーダー吹いてたら

 どこかの家から夕げの匂い

 おなかペコペコになりながら

 走って帰った あの日


 みんなどこかに幼い頃の面影を残し

 いつか大人になっていくけど


 きっと忘れないのは

 少女の頃のセピア色の思い出



 母に結ってもらう 三つ編みが揺れて

 いつの間にか 時は巡る

 友と肩よせ笑った

 そんな時代がいつか過ぎていった


 小さく折った秘密の手紙

 ビーズで作った小さな指輪

 卒業アルバム 緊張した笑顔

 思い出を詰め込んで


 みんなココロに幼い頃の夢を残し

 いつか大人になっていくけど


 きっと忘れないのは

 少女の頃の輝いていたまなざし

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