第366話『どんぶりに入れて出す感じで』





 第三百六十六話『どんぶりに入れて出す感じで』





【名称解説】


【DPとFP】DPはダンジョンポイント、ダンジョン内の生物から徴収されたエネルギー、召喚悪魔を強化したりダンジョンの機能を扱う為に必要。


 FPはフェイスポイント、アートマンへの信仰心で得られるエネルギー、アートマンからの下賜かし品を購入するのに必要なポイント。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




 十一月一日、二十一時半、宿場町高級旅館の屋上。


 鷹の旅団団長グリフェスと女幹部キャヌカの二名を悪魔が凌辱しつつ、その光景を鷹の旅団斬り込み隊長ガッシに見せながら一般客も観賞出来る公開セクロスを実施中。


 そんな中……


 鷹の旅団全体に恨みを持ち、その恨みと復讐への渇望により悪魔へ至った行商人ネトルネコからケツ穴確定刑を受け、高速ガン突きで掘られまくり絶頂を繰り返す鷹の旅団団長グリフェスが、自分と繋がりのある邪神と念のり取りをした。


 念話の内容は分からない。

 どうせくだらない事だろうとは推測出来る。


 俺は分神を増やし、本体転移の準備も万全にして警戒度を下げぬままグリフェスの様子を見た。


 繰り返される絶頂、収まる様子を見せない強制的な快楽により何度も虚空へ放たれる声にならない絶叫……そして床へ発射される白濁したドピュ液。


 何度目の発射だよ……そう思った時だった、度重たびかさなる無声絶叫によってかわきを覚えたグリフェスのノドから漏れた小さな嗄声させいが俺の耳に入った。



「さ、さ、げ……る」



 捧げる……?


 コマン子が罵倒したのはこれの詳細を知ったからか?


 頭がアレな獣人さんが『ニエ』が云々言っていたが、あながち間違いではなかった模様。


 グリフェスの周囲に神気が集まる不思議現象を見ながら苦笑が漏れた。


 その贄が苦楽を共にしたであろう友人二人とは……


 しかし、勝手な行動は笑えんな。


 神気出現と同時にキャヌカとガッシを包み込むように集まる瘴気、その二名の首筋に血が噴き出る傷として刻まれた邪神の物と思しき刻印。


 刻印を刻まれた二人から生気が失われていく。


 それを見て今度は溜息が漏れた、苦笑も出来ん。


 はぁぁ……


 やっぱりくだらない内容の念話だったようだ。


 その刻印は『コイツらは自分の所有物』だと、『もうツバ付けたもんね』と、そう主張しているわけだな邪神さん?


 だから勝手にニエの生気を奪うもんね、と……


 はぁぁ。


 やれやれ困ったんだが?

 その二人は俺の獲物なんだが?

 獲物の横取りは戦争案件なんだが?


 キャヌカに対する凌辱刑執行中であると認識しているアエーシュマは、キャヌカに生じた異変とグリフェスに集まる神気に素早く対応、自身とキャヌカに神瘴障壁を張って防御を固めた。


 分神達もガッシ君を護る、彼を殺すのは俺達だからな、グッジョブ。


 ネトルネコは実戦経験の差が出たか、対応に遅れた。


 グリフェスのケツ穴にハメた股間のネトルネこん棒が抜けない……太すぎたんだ。


 しょうがないので念力を使ってネトルネこん棒を引き抜く。


 ヌッポォォとイヤラシイ擬音が背景に付きそうなビジュアルを見せつつ、ネトルネこん棒はケツ穴から抜けた。


 俺に頭を下げながらホッとするネトルネコ。


 しかし……


 勃起をきたしたまま呆然と座っているネトルネコに翼をがれていた鷹が逆襲した。


 進化をげたグリフェスだ。


 ……いや、この感じは……


 魔人だな。


 すぐに鑑定スキル【アユスヴェダ】を発動してグリフェスだったモノを確認……ほほぅ。


 魔人『フェラト』か……


 全身を黒いヌメッとしたボンテージスーツで包んだその姿は、もはや人間とは言えん。


 総合戦闘力は億越え、さすが魔人よと言いたいところだがだが……今更だな。


 猫魔人の所でレベル上げしてるゴブリンキッズは負けるが、レベルをある程度上げ終わった大人が束で掛かれば負けん。


 族長レベルなら一対一でも良い勝負になるだろう。


 亜神を越えて神格を得たジャキやレインはもう余裕で勝てる。魔王種のウエカラはまだ亜神だが、まぁ普通に勝てるな。


 俺の王妃連中は……修業期間がブッ壊れなので勝負にすらならず圧勝出来る、彼女達が産んだ子らも似たようなもんだ。


 つまり、神界や魔界へ自由に行き来できる俺の眷属は強さに問題無い、現状で問題となるのは……目の前に居るアエーシュマか。


 彼らゾロアスターシリーズは飽くまで『アバター』なので、権能を持ったかつての悪神ではない、俺のダンマス能力によって創られた悪魔、成長限界も有るダンジョンモンスターだ。


 既にDPを使って限界まで強化済みだが、眼前の魔人フェラトを相手するとなれば……いささか分が悪い、正直に言うと負ける。


 FPを使って妖蜂妖蟻の姉妹に贈った強力な武器なんかをママンから下賜かししてもらい、それをゾロアスターシリーズに与えて強化する手も有ったが、そこまでする必要が無くなったからなぁ……


 イズアルナーギ様と繋がりを持ってから、ガンダーラの民は自己鍛錬の時間がほぼ無限になったし、俺にとつぐ女性がこれまた女傑と言うか烈女と言うか病ん……何かスゴイ子ばかりだったので、召喚悪魔に強さを求めなくなった。


 イズアルナーギ様の宇宙戦艦やロボ軍団なんかもそうだな、召喚悪魔をないがしろにした主な要因と言えます。


 有り余るDPで強さを楽に上限まで持って行けるのも、俺が彼らを軽く見た要因の一つだ、スマンかった。


 今更だし遅きに失した感は否めんが、彼らをより強化する為の方法は武器の贈呈や内服アイテム等での強化以外にも有る。


 一つはママンにお願いしての根源改変。


 根源改変されたそれは既に召喚悪魔じゃなくて他の生物ですので却下、ママンへのお願いとしても小首を傾げる微妙な案件なので却下が妥当だ。


 二つ目は俺の嫁さん(一部)や子供(一部)がやっていたように、ゴリラ分神を喰らう事による強化&存在進化だな。


【永遠なる不滅にして真全】となった俺が生み出す神気と瘴気は、ママンのような不可触神に何かされない限り枯渇する事は無い。


 よって、俺の神瘴気で出来ている分神は幾らでも生み出せるし、何体食べられてもどうと言う事は無い。


 分神を食べて召喚悪魔としての現界突破が叶うなら、どんどん食べて頂きたいところです。


 今パッっと思い浮かぶ強化案はこの二つやな、一つは却下やけど。


 って言うか、召喚悪魔は俺の分神を喰らって現界突破出来るのか?


 進化とは別の話だからなぁ……


 小五リラを可愛がり過ぎているタローマティに聞いてみた。


 あ、腰は動かしたままで結構です、柔らか大しゅきホールドもそのままで、はい、有り難う御座います。


 タローマティが僕の幼い顔にその美貌を近付け、ピンクに光る唇を僕の小さな右耳に当ててんのよしながらささやきました。



「チュッ……食べたい」



 僕の如意棒は怒髪天をく勢いでタローマティのタローマティを突き上げました。


 如意棒の先に栗の花が咲き乱れます。


 それと同時に体から大量のフェチモンと神瘴気が噴出しました。


 フッ、周囲がゴリラ色に染まります。


 うむっ、宿場町全体もダンジョンとしての役割をまっとうしたな。

 

 僕は分神体と本体を入れ替えました。


 林の宮殿では急に本体が消えて全裸で絶頂状態の分神と入れ替わったので、侍女達が(捕食者的に)大慌てです。パーティーメンバーの三人も真剣な表情で衣服を脱ぎ始めました、バカなの?


 僕に抱き着いていたタローマティが本体に気付いてアワアワします、背中の黒い翼がパタパタして可愛いので、指でケツ穴確定です。セイッ!!



「ッッ!! マ、マスター、そこは不浄のっ!!」


「さぁタローマティ、アエーシュマ、究極の分神料理を作ってやろう」



 僕は静かに性宇宙セクモを高めます。


 はぁぁぁ……



 勃起した、心の性宇宙セクモ……

 熱く萌やせ、亀頭を起こせ……

 キズ付いた、ママが居ないと?……


 恥垢ちこう溜めた遥かな真我……


 ペロサス幻想ファンタジーっ!!

 そうさ夢だコレ……っ!!


 はぁぁああっ!!

 大地がはずんでミスター分神……っ!!



 震える空気、ネトルネコのこん棒をフェラっとしていた魔人フェラトが異変に気付きました。


 性宇宙とドロッと濃い目のフェチモンを詰め込んだ究極の鼻毛を二本抜き取り、秋の夜長の穏やかな風に乗せます。


 ファサ~……



 さぁタローマティ、アエーシュマ、おあがりよっ!!








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