第十一章
第341話『目と目で通じ合う(鼻ホジ』
第三百四十一話『目と目で通じ合う(鼻ホジ』
【人物紹介・名称解説】
【ミスロリ銀】ミスロリ鉱石から製錬される魔法銀。ゴリラ帝国ではそこそこ貴重。
【カナリ・ヴァギ=ナスキ】ゴブリン族、氏族長。
うだつが上がらない事に加えてペニスも貧弱だった為、最初の嫁はマハルシの悪魔ホストクラブで働くイケメンに寝取られた。
傷心を癒す方法も無く戦いに明け暮れたある日、友の誘いで吉原ダンジョンの高級娼館へ行く。その後、娼館にハマり、サキュバス高級娼婦のフリンを口説き落として結婚。そのフリンはアゲマンだったが……。現在、カナリはフリンの悪魔女友達と不倫中。
【キツク・マナ=ルナメル】魔神側室、
夫の死後、他の強者に
尊妻ヴェーダに亡き夫を
進化後は王宮でゴリラの世話をしつつ適度に犯される幸せな日々を送っている。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
十月二十日、惑星アートマンの大森林基準では正午。
つい先日切り離したばかりの宇宙と再び合体(意味深ではない)を終えて三時間ほど経った。
静かで果ての無い宇宙を順調に航行中。
俺達の推測ではこの宇宙が最初の宇宙、アホな俺にはよく分からんが、ビッグバンで云々な感じで出来た最初の宇宙的な感じだと思われる(キリッ
世界さんは銀河を何個所有しているのだろうか?
さすがのゴリラも混乱してしまう(よだれ
ママンは惑星アートマンが所属する銀河を一つ切り離し、イズアルナーギ様は故郷と地球が属する銀河を二つポッケナイナイした。頭オカシなるでぇ。
惑星単体だとライダーが異世界から昆虫惑星を奪ったが、ママンもイズアルナーギ様も昆虫惑星が所属する銀河は奪っていない。
その理由が敵不可触神の抵抗によるものか、それともママンとイズアルナーギ様がそもそも無関心だからなのか、または他の理由か……
ハッキリとは判らん、が、恐らく無関心だと思うの。
ほぼ答えモロバレな謎はさて
宇宙を繋げたことにより、隔絶されていた神界も繋がった。
神界は神界で宇宙並みに広いので、神界と
と言うわけで、先ずは生物が居そうな惑星を探しつつ、中央神界目指して大宇宙の中心へ向かって航行中。
中心への航路は元中央神界所属の嫁さんズに聞いた情報を基に、宇宙の膨張具合からヴェーダが計算しているので間違いは無い。僕はヴェーダを信じる(キリッ
…………少し前だったら、ここで『ンもう、バカ』って照れヴェーダが出現して僕は犯されるオキマリが存在したのだが、悲しいね。
『待っ、ち、違うのっ、ア、ア、アッ、ンァァ待って、話をさせンボッ!!……(恍惚』
……悲しいね、寝取られてないのに、むしろ寝取った状況なのに寝取られた感じのこの切ない気持ちは何だろウッ!?
ふぅ……なるほど、理解した、賢者タイムだこれ。
さっきからヌキっぱなしのこの侍女パイズリンの
「あ、あのっ、主様、お昼で御座います、お食事を……あっ、またこんなに大きく……ゴクリ、お食事は、まだ……で御座いますね?」
「うむっ」
「で、ではっ、ご昼食の前に、その、ぜ、前菜パイズリンを、め、召し上がれぇ~……なんちゃって、あはは……」
「…………(ブチッ」
「え、え、キャァァッ!!……(ハート」
キレちまったよ、久しぶりに(陰茎の血管が)な……
お前がっ、お前が悪いんじゃっ!!
ゴリラの前でハニカムおんどれが悪いんじゃぁっ!!
桃色空間なら昼食も間に合うんじゃボケナスがぁぁっ!!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ふぅ……
スッキリした。
昼食は
昼の用意はしてあるとルーカスから連絡が有ったからね、有り難く頂戴する。
昼食時のパートナーが居なかったので、ヒマな嫁さんを探したけど居なかった……知ってた、みんな他の独身ゴリラとイケナイ事してるって知ってた。
こんな日も有るさと開き直り、既婚のダンディーゴリラは厠番を含む侍女部隊をゾロゾロ引き連れて昼食会場入りするのです。
いつも嫁の誰かやイタズラ妖精を両肩に乗せているので、少し肩が寂しい。
誰か乗せようかなぁと思ったら、股間にフリンが張り付いていたのでペリッと剥がして右肩へ乗せる。驚いていたが凄く嬉しそう。
「これはまた……とんでもない名誉を……うふふ」
少しトリップ気味だが……ヨシッ!!
そして左肩には……何故か俺の嫁ランク二位を示す【
「あ、あらヤダ主様ったら、メチャやラヴに怒られてしまうわ、でも、えへへ、嬉しいですぅ……」
ニッコニコやないか……ヨシッ!!
会場入りした俺に眷属達が次々と頭を下げる。
奥に進むと位階の高い眷属や魔界の貴族が出迎える。
俺も軽く手を挙げ『遅れてスマンね』などと談笑しつつ、案内の悪魔侍女に導かれて奥へ進む。良いケツだなこの
もうすぐ帝王に用意された豪華な広い空間に着く、そんな場所まで来た時に大森林の古参が座る席の前を通った。
ガタッ、と立ち上がる二人の
大将軍のミギカラと甲蟲将軍のカナリだ……何だろう?
俺の両肩からもクスクスと……何と言うか、嘲笑の含みを感じる小さな笑い声が聞こえる……何だろう?
困るなぁ、僕との昼食デートを差し置いて、爺ぃ二人と何やら通じ合うなんて……
私っ、気になりますっ!!
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