ああ、凹む。




私は、あんまり人と比べて自分がどうこうは思わない方なんだけど、たぶんその人が書く文章や物語の展開が自分の理想の完成形だから凹むんだろう。


同じ七万字なのに、まだ物語の走りしか書けていない私と、すでに物語が終わってて他人を感動させているあの人。


私はまだ、あの境地には到達できない。

死ぬまでには行けるかもしれない。でも、今はまだ行けていない。


長い道のりにため息が出るけれども、趣味としては終わりの無さが理想的だとも思う。

圧倒的に経験と知識が足りていないと自覚している。本を読むことで欠けを補い始めて、それが確実に身になっているのも感じている。


死ぬ前に書く自分の文章は、どうなっているのだろう。

理想を形にできているのか、それともまだ至らないのだとしょんぼりしているのか。

その時、他人は私の文章を読んで何を思うのだろう。


興味深い。



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