第8話

Although(略)の中1まで


 作者様が思い詰めているとはいえ、ここまで独白できたのも良いことだったと僕は思います。僕は結局返事ができずにここに書くわけですから。


 返信された方も、かなりはっきりと自分の気持ちを伝えに行きました。正直、良かったのか、それとも今回は返答すべきではなかったのか、僕には分かりません。


 これを率直に指摘するのは非常に躊躇われますが、作者様は思い上がっています。自分がクラスすべての人間を幸せにできる、とか、不幸せにさせた、だとか。

 確かに作者様には何らかの罪はありますよ。それでも例えば、自滅を止められなかったことは、罪ではないです。そしてクラスの和を乱したことに関しては、誰も気に病んでなどいません。むしろ、あなたが仮に贖罪と思い込んでに自殺なんてしたら、それこそクラスに対する大罪です。


 スクールカーストは単に僕の逆鱗ですが、そこは、独白の中で私達が作者様の精神を分析する上で非常に大きな存在であると思えるので指摘しません。

 ただ、作者様が「そのなんちゃらが上」の連中と関わったから誰が不幸せになったのか。もしかしたら、彼女らいじらしいとか思ってたりしますし。たぶん、このとき自分たちとかつて関わっていた子たちと離れて彼女らのもとに行ったということを暗示させているのでしょうね。旧友を見放したとすればそれは確かに蝕むこともありましょうが。


 次の話題です。自己嫌悪というのは、僕(これタブー。単純にウザいし圧力があるので)やりました。あれのすごいところは、誰も傷つかなくていいんです。ただ、自己嫌悪するなとは表向きに誰も言わないので、他者への嫌悪と違い、論理立てなくなります。特に、インシデントと体調とに追い詰められていたときには、不全な脳での思考ですので、限りなく暴走します。それをいかに正気に戻ったときに治すか、ですが、束の間にやっても次に来る嵐が悪化します。限りなく安定したときにやるべきです。


 どこかで誰かがそばに立って、手を繋ぐなり、背中をさするなりしてくれたらもう少し落ち着くことができたのでしょうが……。

 私達は、話さない時に誰が何を思っているか、全く分かりませんし。以心伝心は幻想です。

 話せば、そんなには思わなかった、と返ってきます。自分の突飛な妄想が、笑い話の黒歴史へと変わるんです。



 僕は年老いたな……。もう、傲慢に「僕そうだったけれど、今はこうして元気だよ」、と鬱陶しい言葉を吐く年頃になりました。あ、これは僕が度々引き合いに出している恩師の言葉も入っています。「傲慢」というところが。ある種のナルシシズムだ、と言われました。ナルシストという言葉にアナフィラキシーを起こす僕は、瞬発的にやめることにしました。

 また、こうして「私が悪い」と思い悩むのは恋愛ゲームをしてるのとか、人の悪口を言うのと同じ、甘い蜜を求めた自慰行為(ド下ネタ入りました)だ、という言葉も、刺さりました。

 ですってよ。今の翁より。

(伊勢物語 すける物思ひ

https://manapedia.jp/m/text/3666

から)


 今回は正直に言った、というか、一次方程式を覚えたオトナのように、自分が解ける問題が解けないことにいらついた気がします。

 でも、僕に一次方程式が解けなかった時代があります。僕はもう、彼らに口出しするべきじゃ、ないんですかね。当時はもっと(作者様と比べてという意味じゃないです。今の自分より)シリアスだった、かもしれないです。イヤナコトだからか、なんか、忘れてしまいました。

 しかも僕は、他人が嫌いなんです。だから、自己責任を負うタイミングが、作者様よりも少なかった。エピソードを出せば、僕の秘密を暴露した野球部の奴にはハンドベースでバットを投げて腕に当てても、特段罪悪感は無かったです。これは当時も。気まずいですが、彼にも秘密をバラした咎がありますから、これは天罰だ、と。

 だから……。共感者として寄り添うには僕には限度があります。その結果が、『自己紹介』の「僕より深刻な状況の人がいらっしゃる……」というコメントです。


 自己満足の罪の告白にお付き合いさせてすみませんね。

 では。

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