第2話 『絵画を盗め!!』
怪盗イタッチ大作戦!!
著者:ピラフドリア
第2話
『絵画を盗め!!』
イタッチは日が暮れると、美術館に侵入する準備を始める。
美術館の周りには警備員が並んでおり、簡単には入ることができない。
しかし、イタッチには作戦があった。
イタッチは美術館の裏が森であることを知っていた。
森であれば、警備をやりにくい。
イタッチは木に隠れながら、警備員をやり過ごし、美術館の裏にたどり着いた。
しかし、裏口があるわけではない。だが、美術館の二階には窓があり、うまくやればそこから侵入できそうだ。
イタッチは折り紙を折ると、タコの形にした。
すると折り紙で作ったタコの足の吸盤が壁にくっつく。
イタッチの持っている折り紙は特別で作ったものの性質を得ることができる。
タコを作ればタコの能力を、カエルを作ればカエルの能力を得ることができる。
イタッチはその特殊な折り紙を使い、数々のお宝を手に入れてきたのだ。
イタッチはタコの吸盤を使って、壁をよじ登り窓へとたどり着く。
しかし、窓は鍵がかかっていて、開くことができない。
そこでイタッチは再び折り紙を折る。次に作ったのは蛇だ。
蛇は窓の隙間から中に入り、鍵を開けた。
こうしてイタッチは誰にもバレずに美術館に侵入することができた。
次にイタッチが向かうのは、昼に見たイチゴの絵画が飾られていた部屋だ。
大きな部屋で、他にも多くの絵画が飾られていた。
イタッチは部屋に侵入すると、折り紙でイチゴの絵画を包み、リュックのように背中に背負う。
そして走り出した。向かうは出口。
しかし、そう簡単にはいかなかった。
「ん!? 誰かそこにいるのか!!」
絵画を背負っていることで、館内を警備している警備員に見つかってしまったのだ。
「侵入者だーー!!」
すぐに全ての警備員にイタッチの情報がいく。
館内を逃げ回ったイタッチであったが、逃げ回っているうちに屋上に追い込まれてしまった。
「さぁ、追い詰めたぞ!!」
警備員の一人が警備棒を持ちながら、そう言って近づいてくる。
しかし、イタッチにはまだ作がある。
「この俺様をこの程度で追い詰めたと思うなよ!!」
イタッチは折り紙で紙飛行機を折る。そしてそれが完成するとイタッチと同じくらいの大きさの巨大な紙飛行機になった。
ここまでなると、警備員も気づいたのか。焦って
「捕まえろー!!」
イタッチに飛びかかる。しかし、もうすでに遅い。
イタッチは風に乗って、空高く飛んでいってしまった。
「ははは〜!! イチゴの絵画は貰った!!」
イタッチによりイチゴの絵画は盗まれてのであった。
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