(二)-3
益田は驚いた。その長ったらしいタイトルにではない。短い不採用の理由に、であった。
こちらは法案が通ったその日すぐに書類を作成し、忙しい合間を縫って書類を提出しに行った。必要な書類が足りないとか、書類の記入に間違いがあるなど、五回も書類を突き返されて役場に同じ回数通い、ようやく提出した書類であった。
その応募資格だって、「川居町内の介護事業者」という条件を満たしており、全く問題がないはずだった。それにもかかわらず、書類が通らなかったのだ。一体どういう基準で審査しているというのだろうか。
益田は大きなため息をついて肩を落とさざるを得なかった。
(続く)
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