ドキドキ絶佳ちゃん2

七七七@男姉

1

 初めましての方は、初めまして。


 私、風味絶佳と申します。


 あいえ、『ふうみぜっか』ではなく『かざみぜっか』です。


 ちなみに、現在19歳の男性です。


 が、すでにご存知の方はご存知だと思いますが、実は女装するのが趣味でして…


 ええ、普段はこうして、男の子の姿でいるんですけどね。


 それでも、よく女の子に間違えられます。いいのか悪いのか。


 さて私、初の女装による先日のお出かけ・・・・は、おそらく誰にも男性だと悟られなかった、という点では、概ね成功だったと思います。


 そう、あの我が雇用主の作家、佐倉大治郎先生にだけは、いともあっさりと見破られた・・・・・以外は。


 いやま、もちろん。たとえ男の子だとバレたところで、それが罪などという訳では、決して無いんですけどね。


 ただ、なんと言いますか…そう、せっかく女装するなら、周囲から本物の女子と見られた方が、やはりする・・側としては気分が良いからです。


 また、恋愛の対象が男性ゆえに、その目を惹く為にも。


 さて、その初女装による外出から、しばし後の休日…すなわち本日もまた、同外出第2弾として、今度は別の場所へ出かけたいと思います。


 そうですねー…まず服は何を着ようかなー。それから、どこへ行こうかなー…


 と、あれこれ考えた挙げ句、まずは、前回のように軽くメイクと共に、前髪ぱっつん黒のロングウィッグを装着。そして、このなり・・に。


 ご覧の通り、白のシャツブラウスに、チェックのミニスカート。そして、これまた白のハイソックス…と、一見、海外の女子学生などに見えなくもないような、こんなオーソドックスな感じで纏めてみました。


 でも、オーソドックスなだけに、なにか他に変化をつけたい。ということで、自ら見せようと思わなければ見えない部分だとは思いますが、この度は、以前よりも下着の面積を小さくしてみました。


 それにしても、ああ…私の男の子が、ほとんど横から見えちゃってて…なんか変態みたいで、ますますドキドキしちゃう…なんて、いけませんね。


 と言っておきながら、先日よろしく、やはりそれをもスマホで自撮りの後、いよいよ出発。


 まず当アパートの自室を出るや、まもなく最寄りのバス停から、その終点の龍神駅へと向かいます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る