#9
筆をとり、キーボードを叩き、画面をタップする。
ペンを握り、マウスを掴み、指でなぞる。
平面上に物語をうつしとる姿は、今や千差万別だ。
夜に、朝に、昼に、夕方、明け方、寝ぎわに、起しなに。
時間も関わらず、私達は物語をつづる。
それしかないように、それだけでもないように、どうしても、どうもしなくても。
陽に当たった霜、寝ざめの瞬間の夢の名残、遠くで揺れる空気のかげ、触れば崩れる砂上の城。
一分一秒も待ってはいられない、物語はすぐにほどけてとけて散ってしまうから私達は物語をつづる、すべてを欠いても、すべてがあっても。
世界をえがくすべを私達は持っているのだから。
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