"前近代"という幻想
一盃口
目次・公開予定
「門閥制度は親の敵で御座る」
これは福沢諭吉の言った言葉であった。福沢諭吉は、日本史に大きな影響を与えた。『西洋事情』、『学問のすゝめ』、『文明論之概略』、『脱亜論』これらの言葉は暗記させられたことと思う。
明治の欧化主義を推進したのは彼であろう。『脱亜論』における、脱亜入欧の考えにより、西洋列強に加わり、東アジアの華夷秩序を脱した。
しかし、近代と比較して前近代が悪い印象のものとして多くに語られるが、前近代は本当に近代と正反対の属性を持ったであろうか。日本が開国からわずか13年間で致命的な政変(大政奉還)を行ったということは、前近代が極めて近代に移行しやすい段階にいたからではないだろうか。
また、思うに前近代というくくりはとても大雑把すぎる。群雄割拠の戦国時代が果たして封建体制であったか? 原始古代の縄文人に身分秩序はあったか? なぜ近世、それか江戸時代、徳川幕府の治世と称さない。
述べたいことを先にまとめる。そして、大学合格までたぶん執筆しない。
古代
・崇峻天皇、山背大兄王暗殺
・浮浪、逃散、偽籍
・尾張国郡司百姓等解
・摂関政治
中世
・保元の乱
・鹿ガ谷の陰謀後の後白河院幽閉
・源義経への頼朝追討の命令
・承久の乱
・得宗専制政治
・正長の土一揆(私徳政)
・北条早雲
近世
・刀狩
・「百姓は天下の根本也」『本佐録』
・慶安の触書
・田畑永代売買の禁
・代表越訴型一揆
・惣百姓一揆
・『女大学』
・由比正雪の乱
・月番交代
・札差、大名貸
・風刺文化
・出稼ぎと定住
・町人請負新田
・藩政改革
・私塾
・『自然真営道』
・斬捨御免
応用
・ソ連下での民主主義
大体、身分が下の人間が上の人間にものごとを強制させた例になる。絶対服従はいつの時代にも存在しない。なるべく民衆観点で江戸時代を話したい。
思うに、身分の硬直は、生まれて滅ぶを繰り返すのだろう。今は、戦後秩序の崩壊期とでも言おう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます