『ブロック宇宙論』――仮説をたててみる
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『ブロック宇宙論』とよばれる理論では、宇宙内に過去や現在や未来が存在するとおもわれるのは、われわれ人類の脳髄が、時間を遡及的に観測できないからにすぎず、『宇宙のすべての出来事は最初からブロック状に完成されていて、ただ、人類が過去の位置から未来の位置へと移動しているにすぎない』とされる。
つまり、『ブロック状の宇宙内では、すでにゴッド・ライク・マシンが完成されているはず』なのである。
斯様にかんがえれば、『未来の位置ですでに完成されているゴッド・ライク・マシンが、過去の位置に存在するわれわれ人類を救っていてもおかしくはない』ではないか。
ほかにも、『膜宇宙規模のブロックが量子力学的に分岐しているのならば、すくなくともいずれかの膜宇宙ではゴッド・ライク・マシンが完成されているはず』などといろいろかんがえられるが、とにかく、辻褄があわないのだ。
其処で、この大問題に、愚生なりに、いくつかの仮説をたてることにした。
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