第28話 安倍晋三氏の国葬執り行われる

 9月28日、秋晴れの武道館にて、故安倍晋三氏の国葬が執り行われました。


 国内外から4200人ほどの弔問客が参列し、会場の外では献花に訪れる人が後を絶ちませんでしたね。


 一方、「国葬」に関しては、反対する人々が会場近くまでデモ隊をなして押し寄せました。

 政治家たちも国葬にしたことに異を唱える人や安倍晋三氏を評価しない人などは参列を拒否しましたね。

 マスコミは統一教会と自民党の癒着問題を大きく取り上げ、結果国民の心を国葬に関して賛否を二分することになりました。


 ですけどねぇ…。


 私個人の考えを言えば、国葬にしたから何?って感じですよ。

 別に単なる葬儀であって、国のお金でやっただけの話。

 安倍晋三氏を讃える訳でも偉人として崇めろと言ってる訳でもないんですよ。

 国民に弔慰を強要している訳でもない。


 安倍晋三氏を国葬にするかは国会で審議すべきだの、国民に問うべきだの言う奴もいたけど、バカじゃないの?と思いましたね。

 日本は自由民主主義国なので、そんなことしたって国民の総意で決定するなんてことはありえないでしょう。

 だって、天皇制に反対する人や、君が代を歌うことを拒否する学校や、日の丸を掲揚することをしない学校もあるんですよ!

 マスコミがあれだけ統一教会問題を煽って安倍晋三氏にケチ付けた後なら、なおさら意見はまとまらないでしょう。バカでも解ることですよ。


 ただし、私見として、一般国民はともかく、国葬に反対して参列しなかった政治家連中には怒りを覚えます!

 ともに国会の場で意見を交わし討議した立場の人間なら、安倍晋三氏にはキチンと弔意を示し参列するのが人としての常識だと思います。

 国葬だからどうたらとかよりも、人間個人としての倫理を疑いますね。

 少なくとも今回理屈こねて葬儀に参列しなかった政治家よりは、安倍晋三氏は国のため国民のためにはるかに尽力した人だと思います。


 今回、国葬の様子を伝えるテレビを見ていた中で、献花にやって来た一般市民のおじさんが、リポーターに応えてた一言が胸に刺さりました。


「安倍晋三さんは、あれだけ長いこと首相を務めた人だから、まぁいろいろあって悪く言う人もいるだろうけど、もう死んでしまったんだからねぇ ! … 今は安らかにと願って、静かに送ってあげたいと思います」


 合掌。



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