第25話 統一教会と自民党 大いなる茶番

 安倍晋三元首相が個人テロにより殺害されてから、犯人の家族関係より派生した事実が明るみになり、統一教会と自民党の付き合いが連日マスコミに叩かれています。


 テレビのワイドショーなんかではコメンテーターが、霊感商法や巨額の献金などによって信者家族を崩壊させるような宗教団体と政治家と癒着関係にあるのはけしからんと正義感よろしく叫んでいます。


 まぁ一見もっともらしく見えますが、私は本当のところコレはマスコミによる視聴者騙しの茶番劇だと感じています。


 安倍晋三元首相殺害事件には、大きな問題点が3つあります。


 第1は、銃撃犯が本来狙いたかったのは統一教会の教祖であり、入念に準備を試みたが、狙撃実行は難しいと判断し、警備の弱い地点を割り出して教会と関係がある大物政治家安倍晋三を銃撃したことです。

 …大きな教団の教祖とは言え、特別なプロの警備が付いてる訳でもない人物より、プロの警備や警察官警護が付いてる安倍晋三氏が、元自衛隊とは言え素人の個人に簡単に銃撃され殺されたことは大問題ですよ。

 この時マスコミは「テロ行為による殺人は卑劣非道、許すまじ!」と伝え、警察警護の甘さを大きく報じました。


 第2は、犯人の背後から明るみになった、統一教会の巨額献金、霊感商法の怪しさと、それによる信者家族の崩壊、精神的苦痛被害の深刻さです。


 そして第3が、今連日取り上げられている、「そんなカルト教団」と自民党の付き合いの問題ですね。

 …まぁ内容的にはコレがいちばん分かりやすくて、自民党側は教団行事に顔を出すことによって票田として利用し、教団側は大物政治家との繋がりを信者に見せることにより、教団への信頼度を上げ、さらなる信者獲得に利用できるウィンウィンの関係です。


 なぜ私がマスコミの茶番劇かというと、第3を取り上げるのがマスコミ側にはいちばん簡単でやり易いからです。…国民の代わりに私たち怒ってますのテイを見せてりゃ良い訳ですからね。


 しかしそれによって今や第1の問題は忘れ去られています。

 その後この件はどうなったのでしょうか?

 今後のテロ対策は改善されるのか?


 第2の問題は、別に今始まった訳ではありません。

 1990年代初め頃にはこの問題はすでにマスコミに取り上げられ、大きな社会問題になりました。

 …しかしその後まもなくオウム真理教という超カルト教団による凶悪テロ事件が発生して、マスコミも国民もこちらに興味が移ってしまい、結果統一教会の件はいつの間にかうやむやになりました。


 私は今回、この第1と第2の問題こそ、うやむやにせずマスコミも警察もキッチリ最後まで、一般国民が良く理解出来るまで伝えてほしいと思います。


 実は第3の問題は私個人的な考えで言えばいちばん特にもうこれ以上取り上げなくて良いんじゃないかと思うんですよ。

 いちばん分かりやすいことなので、それをけしからんと思うなら、国民がそんな票田を利用しそうな奴に投票しなきゃ良いだけです。


 しかし、安倍晋三氏って、首相だった時にも同じ自民党議員の仲間に足を引っ張られ、亡くなった後も仲間議員に立場をサゲられてるよなぁ。

 …可哀想に。




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