掻き集めたガラス篇

葱藍こはく

みにくい素肌


 口下手だと告げれば、慎重派だと包まれ。

 悪目立ちすると告げれば、個性派だと包まれる。

 脱ぎ捨てようと晒した全てを、貴方は優しく縫い合わせる。


 この温もりの残酷さを、貴方はきっと知らないでしょう。

 いつその口が噤まれるかと、不安な私を知らないでしょう。


 確かにそうだと笑いながらも、それでも好きだと告げてほしいと。

 今日も素肌は晒せない。

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