尊敬する人
僕は先生を尊敬している。
今日は先生にそれを伝えよう。
「先生は正義の味方だね。人の命を救っているんだから」
先生は照れながらこたえた。
「僕は虫歯を削っているだけだよ。正義の味方だなんて大げさだな」
先生のそんな謙虚なところも僕は大好きだ。
ただ先生はまんざらでもなさそうな顔をしている。
僕は恥ずかしくなって、手元にあったファイルで顔を隠したんだ。
そうしたら先生は慌てて僕に言った。
「待つんだ!それはいけない!中は見ないで僕に渡すんだ!!」
僕が驚いてそれを手から離すと、中からたくさんの色紙が落ちてきた。
「先生、ごめんなさい!」
僕はピンク色の色紙を拾うと、文字が書いてあった。
『ソープランド・ぷにぷに あおい』
尊敬する人がいなくなった。
~完璧な人間に出会ったときには、詐欺師に出会ったと思うべきだ~
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