ヒットコールと叫ぶんだ!

門前払 勝無

第1話 おじさんとBB弾とヒットコール

 何にも無い俺に二十歳を過ぎた甥っ子から電話がきたー。


 もし~!

 ほいほい?

 久しぶりっす!元気っすか?

 まぁね~どうした?

 叔父さんさぁ昔サバゲーやってたって聞いたんだけどホント?

 あ~やってたね~

 まだ装備とか電動ガン持ってる?

 仕事場の倉庫にあると思うよ。将太はサバゲーやるのか?

 今流行ってるんだよね

 ふぅん

 今度連れて行ってよ!

 良いよ!久しぶりにやるかなぁ~明日倉庫で装備見ておくよ

 やったね!


 この電話が俺の忘れていた心に火をつけた。

 その日は最近のサバゲーをネットで調べていた。海外の聞いたこと無いメーカーや実銃メーカーが電動ガンを造っている事を知って忘れかけていたミリタリー魂が目を覚ましてきた。

 近所の焼き鳥屋でビールと焼鳥を摘まみながら携帯でサバゲーを調べまくった。


 次の日に仕事を早く切り上げて倉庫の奥にしまってあるミリタリーケースを引っ張り出した。

 中には古びたマルチカムのプレートキャリアとM4マガジンが六つ、コルトパイソンとマーカーやニッケル水素バッテリーが五本とその他細かい物が入っていた。ケースと一緒に置いてあるガンバッグを出して中を確認すると東京マルイSR16ナイツ、もう一つのガンバッグには東京マルイM14が出てきた。

 俺はなんとなく構えてみた。脇を締めて頬をストックに付けてドットサイトを覗き込んだー。


 その日はバッテリーと充電器を持って帰って充電してみた。


続く

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