本日の一枚をご紹介いたします。もしもこのカードのメッセージが、必要なときに、必要な方のところへ届くことができれば幸いです。

『 ABUNDANCE：溢れ出る豊かさ』

【カードの絵】

険しい山々と紫の空。それを二分するように、真ん中には虹色の川が縦に流れています。虹の川によって二分された空にはそれぞれ、月、太陽が昇り、美しく輝く世界。その世界の中心で、上半身裸の男性が橙色の高価な袈裟を羽織り、紫色の袴を履いて、知識の詰まった大きな本の上に座っています。肩まで伸びた黒い髪、口髭をはやしたこの男性は手に蓮の花を持ち、五色の羽衣を身に纏っていることから、どうやら人間ではなく、仙人のようです。

聡明な瞳、口角が微かにあがる彼の顔はとても穏やかで知性に満ち、こちらをじっと見つめています。

《本日のメッセージ》

本日のカードの意味、『溢れ出る豊かさ』とは、物質的にも精神的にも豊かでバランスの取れた状態のことを指し示しています。

例えば、物質的に豊かであったとしても、心が貧しければ、それは本当に豊かであるとは言えないように思えます。お金持ちで欲しいものがなんでも手に入っても、どこか心が虚しい。本当の意味で幸福かどうかがわからないという状態になるかもしれません。

反対に、精神的に豊かであっても経済的に困窮していればどこか心に歪みが生まれるかもしれません。それでも、心に豊かさを持っている人は足（たる）を知り、必要以上に物質的な欲を出さないのではないかと思います。

自分にちょうどいいを知ることから『真の豊かさ』が生まれる。

そのまず第一歩は心の豊かさを持つことだと本日のカードは言っているような気がします。

では、心の豊かさとはなんなのでしょうか。

反対に、心の貧しさとはなんでしょうか。

例えば、同じ経済環境の二人の人がいたとします。

片方の人は、「こんな経済状況じゃやってられない」と愚痴をこぼし、もう片方の人は「今日も一日ありがとうございます」と感謝して日々暮らす。愚痴をこぼしている人はきっと、『自分は今満たされていない＝豊かではない』と思って生きているのでしょう。反対に、感謝して生きている人は『感謝できる心＝豊かである』と思っているのではないでしょうか。

物質的な豊かさが何も変化しなくても、心の豊かさは物事の捉え方を見つめ直すことで、自分自身で自由自在に変化できるのです。

本日のカードからのメッセージでした。

お読みいただき、誠にありがとうございました。今日もいい日になりますように。

かしこ。

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