『SORROW:悲哀《ひあい》』
本日の一枚をご紹介いたします。もしもこのカードのメッセージが、必要なときに、必要な方のところへ届くことができれば幸いです。
『SORROW:
【カードの絵】
えんじ色の袈裟を纏った僧侶が、部屋の中で座り込んでいます。僧侶は、左手を膝に乗せ、右手は顔に近づけて、何かを哀れみ、悲しんでいます。僧侶の顔には、深いシワが刻まれ、うっすらと開きかけた口は、口角が下がって、さらにその悲しみを強調しているかのようです。泣きはらした後なのでしょうか、僧侶の目の周りの皮膚は赤くなっているように見えます。それほど、哀れみ、悲しむようなことが、この僧侶のみに起きたのです。僧侶は、石のようなものでできた部屋の中にいますが、僧侶の背後にある扉は少しだけ開き、その向こうには美しい星空が広がっています。しかし、僧侶にはその星空は見ることができません。後ろを振り向かない限り、石の部屋の中で、一人嘆き悲しみ続けているのです。
《本日のメッセージ》
僧侶は、何を哀れみ、悲しんでいるのでしょうか。僧侶の表情から見て取れるのは、それは自分のことではないようです。もっと広い、自分以外の誰かのことを哀れみ、悲しんでいるのです。
僧侶の今いる部屋は石でできた部屋のようですが、後ろのドアは少しだけ開いていて、向こうにはどこまでも広がる星空が見えます。でも、僧侶は、後ろを振り向くことはありません。後ろに、はるかに続く宇宙が広がっていても、今は後ろを向く気がないようです。僧侶は知っているのです。自分は閉じ込められた部屋にいるのではなく、いつでも外に出ていけることを。でも、今はこの部屋で、哀れみ、悲しみを味わいたいのです。それは、なぜだと思いますか?
今、世界情勢がとても不安定で、ある国では戦争をしています。日々流れるニュースでは、小さな子供が死んでしまったり、街が崩壊されたり、行きたくもないのに戦争に行かされて死んでしまう兵士がいたり、とてもとても胸が痛いことが、この地球のどこかで起きています。
僧侶は、そこから目を背けず、その悲しみを自分のこととして、味わい、平和への祈りを決して忘れないように、今、胸に刻み込んでいるのです。
あなたは、今どのような気持ちで毎日過ごしていますか? もしも何かで悲しみの中にいるとするならば、それを味わい尽くすこと。これもまた、大切なことですよ、と僧侶は言っている気がします。
そして、こう言っているのです。悲しみを真に味わうことができたからこそ、真実の優しさや、愛、誠実さを知ることができるのですよ、と。
本日のカードからのメッセージでした。
お読みいただき、誠にありがとうございました。今日もいい日になりますように。
かしこ。
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