おねしょ
「漏らしたのはパパだ。健じゃないよ」
布団におねしょ。
早朝から泣き止まぬ5才の息子を、俺は仕方なく庇う。
「えっ、僕じゃないの⁉︎ パパが漏らしたの?」
「うん、そうだよ」
その瞬間、健の顔がパァッと明るくなった。
夕方。幼稚園への迎え。
目が合った園児の1人が叫んだ。
「あっ! お漏らしした健君のパパだ!」
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