第6話 百姓一揆

「百姓として、この地をワシらの手で守らにゃいかん」


 寺の境内けいだいで長老が叫ぶ。


 彼を囲むように屈強な男たちが立っている。


 その手にはくわすきかま、鉄製ナイフが握られている。


 おとこたちの戦いが今から始まるのだ。



 しばらくして、暝目めいもくしていた長老が目をカッと見開く。


 それから大声で発した。


「はぁい、今から清掃美化活動を始めま〜す」

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