第4話 プロ棋士の職業病

「あなた、ご飯にする?お風呂にする?それとも……」

 上目遣いで妻が尋ねる。


 プロ棋士の職業病。

 僕はこんな時でも数手先を読む。


 美味しいご飯。

 温かいお風呂。

 そして……君。

 数時間で体験するであろう光景が脳内を駆け巡る。


 心が満ち満ちて、僕は君に言う。


「もう寝ます」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る