プロ棋士の職業病
「あなた、ご飯にする? お風呂にする? それとも……」
上目遣いで妻が尋ねる。
プロ棋士の職業病。
僕はこんな時でも数手先を読む。
美味しいご飯。
温かいお風呂。
そして……君。
数時間で体験するであろう光景が脳内を駆け巡る。
心が満ち満ちて、僕は君に言う。
「もう寝ます」
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