蜘蛛の糸
僕が、唯一見つけることのできた希望の光。
それは、この世に別れを告げるということだった。
悲しくて涙が出てくる、僕にとっての蜘蛛の糸。
それをのぼることでしか、僕はこの地獄から抜け出せない。
その先にいるのが、お釈迦様ではなく閻魔大王でもかまわない。
どうせ神様も仏様も、僕のことなんて気にかけていないのだから。
それが嘘だというのなら、この瞬間に僕を連れ去ってほしい。
臆病な僕には、蜘蛛の糸に手をかける勇気もないから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます