『神様の舟』

大きな葉の脈打つ


葉の息吹薫る明け方に鷲が空を切る


桃色の水中花は目印で


落とした針を魚が飲んだ


君の後ろに光が溢れたら


僕はそれを針の穴通す


余り光(あまりびかり)に群がる野蛮な虫も


一生懸命生きているからと君を怒らせる台詞


あまり怒らないで


脈が葉に這う


これから乗る舟は多分神様の舟

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