『白けた私の行く道』
白けた私の行く道は
すみれ色の愛嬌をたたえた暗い水辺
ただ蛇行するだけの足を噛む獣は水中花と同じ
横と縦だけに動く機械は丸で青空のようで
五色のサラダを用意する朝は私の選んだ絨毯よりも明るい
不埒な行動は水滴よりも速く乾き
それを眺めていた人々はいつまでも咎めた
私の動体は気取った海面のように灰の色
もてはやすのか貶めるのか
どちらにしても白けるだろう
水辺からあがりもろく崩れ去る崖を登る私と
いつまでも悲しい顔をした貴方
去ろうとする貴方
白けた私の行く道
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