第171話 『スーパーロボット大戦』シリーズの話 その20
2025年3月27日、Nintendo Directで版権スパロボの新作『スーパーロボット大戦Y』が発表された。ソシャゲのみで新作スパロボが数年なかったのでファンは大喜びだ。私も楽しみである。
さて、2015年にスパロボZシリーズが完結した後、版権据え置きスパロボの発売はしばらく止まった。バンダイナムコはPS4にプラットフォームを移すため、OGシリーズの新作を作るなどして環境を試していた。
そして2017年、満を持して発売されたのが『スーパーロボット大戦V』である。本作から版権スパロボのメインプラットフォームはPS4へと移る。
その他にも本作には新要素が大量に含まれていた。
本作の目玉参戦作品である『宇宙戦艦ヤマト2199』は、ロボットではなく、戦艦がメインの作品である。スパロボファン同士で参戦希望作品をあげる時、ロボット作品以外の参戦が可能かどうかで意見が分かれるが、『ヤマト』は戦艦だから無理だろうと言われることが多かった。
リメイク作品の『宇宙戦艦ヤマト2199』が好評だったこともあり、今回メインシナリオの一つとして組み込まれることとなった。本作のオリジナル男女主人公は成り行きでヤマトに乗り組み、オリジナルロボットに乗って戦うことになる。
また、ライバル会社であるタカラのスーパーロボット『勇者シリーズ』はこれまで『勇者王ガオガイガー』しか参戦してなかったが、本作で初めて他のシリーズ『勇者特急マイトガイン』が参戦し、ファンを喜ばせた。
本作からの大きな改善点の一つが、精神コマンドの使用タイミングだった。これまでは精神コマンドは基本敵ターンでは使えず、敵の波状攻撃に遭って大ピンチになることもよくあった。本作から精神コマンドが敵ターンでも使うことができ、使い勝手が大幅に良くなった。
また、味方に与えられる技能をスキルツリーを使って解放したり、第三次Zから実装された、機体能力値を5段階開放するとボーナス能力がもらえるシステム等、プレイヤーに優しい機能も充実していた。
そして最大のポイントが、本作から世界のプレイヤー向けにスパロボが発売されるようになったことだ。これまでもOGシリーズの英語版発売や、有志が日本のスパロボを翻訳して楽しむ等、アニメ好きな外国人にスパロボの存在は知られていた。しかし、『スパロボV』はアジア市場向けに初めて版権スパロボの翻訳版が発売された。シンガポールでは英語版も発売され、英語圏プレイヤーの注目を集めた。
本作はストーリーの評判も良く、男女主人公をサポートするアンドロイドとの絆や、人間味溢れるラスボスの評価も高かった。
なお、本作は後年Steam、Switchでも発売された。ハードごとにスパロボを開発する時代は終わり、世界を相手に様々なハードでプレイできるようになった。
次回もこのシリーズの路線で語りたい。
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