第11話 日常

二人はご飯を食べ終わった後、一緒にお風呂に入り、一緒の布団で寝ることが当然のようになっていた。陽太にいたっては自分が高校を辞めてしまったことがどうでも良くなるくらいこの生活をとても幸せに感じていた。


綾香はそんな陽太とは裏腹に少しずつ不安が増えていた。何故ならどれだけ私が積極的にいっても夜抱いてもらうことが一度もなかったからだ。


もし陽太が私が高校を辞めさせたことを根に持っていって積極的にいって抵抗することができなかったから一緒に生活しているのだとしたら陽太は私のことを嫌いになっていくんじゃないかと不安に押しつぶされそうになる夜が増えていた。


陽太はそんなことに気付くことなくいつも通りよく眠っていた。そんな陽太の寝顔をかわいいと思いながら不安で寝れない夜を綾香は過ごしていた。

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