おまけ 死んでも出番が欲しい
村長
「エドナよ。エドナよ」
エドナ
「あ! 村長さんだ! こんにちはなんだよ!」
村長
「相変わらず、呑気じゃの。ワシが、ここにいることに、疑問に思わないのか?」
エドナ
「あれ? そう言えば、村長さんって、死んだんだよね? どうして、ここにいるの?」
村長
「リアクション薄いな。まあよい。今、ここにいるワシは幽霊だからだ」
エドナ
「村長さん。生き返ったんだね」
村長
「生き返ってねぇよ! 幽霊じゃよ、ワシは!」
エドナ
「ところで、何か話があるの?」
村長
「ワシはもうちょっと、出番が欲しいんだ。本編では一瞬で無くなってしまったからな」
エドナ
「え!? でも、村長さんは、ここに居ますよね? だったら、そのまま出れば」
村長
「だから、今いるワシは幽霊なんだって!」
エドナ
「幽霊だと問題ですか?」
村長
「いや、世界観の都合で、幽霊として登場していいのか?」
エドナ
「じゃあ、問題ないんだよ! 現に村長さんは、ここにいるんだから」
村長
「だから、幽霊なんだって! 話が進まないから、とっとと、要件言うな」
エドナ
「要件?」
村長
「ワシらの出番を増やすために番外編をやってほしいんだ。エドナの過去編を」
エドナ
「やだんだよ! そんなもの出されたら、あたしが狩に出る時に、先端のない矢を間違って持ったり。リンゴを食べる時に噛まずに間違って飲み込んで喉を詰まらせたり。デブボアがあたしに向かって走ってきたから、あたしと仲良くなるために、向かって来たのと、勘違いをしたあたしは、デブボアの方へ、向かって行っちゃったなど。あたしの失敗談がみんなに知られちゃうんだよ」
村長
「黒歴史のオンパレードじゃの」
エドナ
「だから、村長さんは、ここにいるんだから、そのまま、本編に出ればいいんだよ」
村長
「だから、ここにいるワシは幽霊なんだ!」
その後は背後霊として登場することにしました。……嘘です。
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