後日談 ナギサイド

 カチュアたちは一向は、アヴァルの街へ戻ることに。アルヴスはロゼッタに連れられ帝都に戻った。


 道中、ルナちゃんはカチュアさんに。


「カチュアさんはロゼッタさんと幼馴染なんですよね?」

「そーだよ~」

「カチュアさんは帝都ナウザの生まれ何ですか?」

「ん~、確か……イリースよ~」


 確かって、覚えてなかったのか?


「イリース? って、どこですか?」


 エドナが尋ねる。


「コルネリアの北側にあった国よ」

「あった?」

「七年前に滅びたのよ」

「そーなの? なんで?」

「イーリス国王がコルネリア帝国の親善大使を殺害命令を下したのよ。その親善大使はロゼッタさんの父親よ」

「そんな」

「お姉ちゃんたちだいじょぶかな~?」

「お姉ちゃんって、カチュアさんに兄弟が居たんですか?」

「うん。姉と妹よ~。姉はアンリお姉ちゃんで、妹はリリカちゃんよ~」

「二人とも、カチュアさんのような蒼い髪をしているんですか?」


 まあ、血が繋がった、姉妹なら、カチュアに似た、蒼髪と瞳に大きい胸を想像する。


「確か……お姉ちゃんが黄色で、リリカちゃんが赤色。わたしの亡くなったお母さんは銀色だったって話だわ~。あ! 皆んな、瞳の色が髪の色と同じなんだよ~」

「カラフル家族なんですね」


 カラフルって、話しか? 本当に血が繋がっているのか? お父さん出てきていないが、皆んな、髪の色がバラバラ過ぎでしょ。どんな遺伝子を持っているんだが。てか、お母さんが銀色って。それ、ほぼ、白目じゃないのか?


 あれ? 途中からルナが会話に入ってこなくなった。


「……今の話で確証を得ました。だけど、それ以上にとんでもない情報を得ました。それが本当ならカチュアさんは……」

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