6. 百発百中だから

─ 教室 ─


莉子「…ってことで!のんちゃん、私たちにもう少し詳しく情報垢のこと教えてくれない?」

望美「あんたたち情報垢に興味持ったの??」

莉子「だって、脱退のことをもっと前から知ってたり、情報垢のことをもっと信じていたらこんなに驚くことも悲しむこともなかったのかな、って思って」

野花「それにのんちゃんばっかり先に情報得るのはなんかちょっとズルいもん!!私たちのこと置いてけぼりにしないでほしいな!!」

望美「別に置いてけぼりにしてるわけじゃないけど」

野花「私はそう思っちゃうのー!!」

莉子「だからのんちゃんお願い!!」

望美「んー……まぁ、いいけど……」

莉子・野花「やったぁぁー!!」

望美「けどちょっと意外だったな、凛まで情報垢に興味持つなんてさ」

凛「私は莉子たちに合わせてるだけよ!それに情報垢の情報なんて全て真実だなんて思ってないから。私は、梅ちゃんやクインズ本人達からの言葉しか信じないから、絶対」

望美「ふーん、ま、いいけど」

莉子「それで!のんちゃん、情報垢ってどうやって調べたら出てくるの??」

望美「えーっと、まずこのアプリをインストールして」


望美はスマホを取り出して説明する。


莉子「はーい!」

野花「のんちゃん、このアプリで合ってる?」

望美「うん、合ってるよ」

莉子「あれ?凛ちゃんはアプリ、インストールしないの??」

凛「え、私はいいよ」

野花「えー…せっかくだし皆でインストールしようよ〜」

凛「いや、いいよ、皆の見てるだけでいいから」

野花「ん〜それならいいけど〜」

望美「じゃあ2人ともインストールしたね?

アプリを開いて検索のマークを押して」

莉子「うんうん」

望美「そこに9️⃣と英語のin、その次にズって打ってから最後に🐯を入れて検索してみて」

野花「9とトラのマーク??」

莉子「え!なにこれ!いっぱい出てきた!!」


“ 9️⃣inズ🐯 海外進出濃厚 “

“ 9️⃣inズ🐯 と不仲なメンバー “


野花「のんちゃん、これって…」

望美「クインズの大河くんの裏情報よ」

野花「もしかして、“9⃣inズ“は“クインズ“

“🐯“は“大河くん(タイガー)“ってことを表しているの??」

望美「野花、勘が鋭いわね、当たりよ。情報垢ではこうやってアイドル達の名前は当て字で表されてるの」

野花「へぇ〜!!」

望美「ちなみに皐月くんは“9️⃣inズ🈂️🌙“って表されてるのよ」

野花「なるほどなるほど!!健ちゃんはどうやって表されるの??」

莉子「隼人くんのもある?教えてほしいー!」

望美「えっとね…」


凛(…はぁ、バカバカしい。私は絶対、クインズ本人たちからの言葉しか信じないから。どんな情報を得ても、絶対)


莉子「のんちゃん、この“9️⃣inズ🌉本“って橋本…橋本隼人くんのことだよね?」

望美「そうね」

莉子「彼女いる、って書いてあるんだけど…」

望美「あー…情報垢にはメンバーの彼女の有無もよく書いてあるからね」

莉子「………そんな」


ガラッ (教室のドアが開く音)


先生「皆、おはよう。朝礼を始めるから席についてくれ〜」

野花「あ、じゃあ後でね」

望美「うん」


莉子(…隼人くん彼女いるの??…本当なのかな、本当ならやっぱりちょっと寂しいな。でも証拠もないし嘘かもしれない!!この間のテレビ番組で司会の人に彼女いるのかって聞かれた時も彼女いないって言ってたし。…けど、情報垢は百発百中、全て本当だもんな。

…あれ……??…私、隼人くんの言葉よりも情報垢の言葉を信じちゃってるのかな…)


«続く»

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