第7話僕は兄ちゃんなのだ
僕には弟がいる。弟は整備士業を21年も頑張っている。 夜の帳が降りると、いつもの酒。殆ど、芋焼酎だが。
僕が焼酎グラスを空けると、わんこそばみたいに弟が焼酎をグラスに注ぐ。
鹿児島には、焼酎専用グラスがあるのだ。焼酎が6割、5割、3割と印しが付いているのだ。
しかし、大酒飲みの弟はジョッキで焼酎の緑茶割りを飲むのがお気に入りで、
「兄ちゃんも、ジョッキでいいよね?」
「う、うん。面倒くさいしね」
弟はどれだけ飲んでも、朝7時に起床して、会社に行く。
とうとう、弟は僕を越えた。
立派だ!あの泣き虫弟が立派な二児のお父さんであり、子供会の会長や、PTAの役員をするとは。
僕は人生をつまずき、脱線してしまった。
どうして去年、会社から戦力外通達を受けた理由が分からない。
バカ会社が!二度と人を信じない事にした。
その点から言うと、弟は周りの環境に恵まれてる。
頑張ってくれ弟よ!未来の羽弦家はお前の双肩にかかっている。
僕は、母親の面倒を見るが、実家の親戚関係にお前に任せる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます