関屋(せきや)

 源氏が明石から帰京した翌年、常陸介(元の伊予介)の任期が終わり、その後妻だった空蝉も戻って来ます。石山寺に詣でていた源氏は途中でその一行に会います。源氏は空蝉の弟である右衛門佐うひょうえのすけ(元の小君)を呼び寄せて空蝉に手紙を送り、空蝉もこれに応じます。その後も手紙の贈答は続きましたが、常陸介が亡くなると、継子の河内守(元の紀伊守、常陸介と先妻との子)からの懸想を避けた空蝉は出家していました。


 この頃、源氏は居宅、二条東院の増築と改築を繰り返していました。そして、源氏は北の対に空蝉と末摘花を住まわせることに決めます。また、西の対に花散里を住まわせることも決めるのでした。

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