【選挙】きみならどっちだ?無責任ともいう





 1968年10月11日:SFまんがじん連載中人気スペオペ作品の中の一節とその大学生読者の反応。



「『最高の専制政治よりも最低の民主主義の方が勝る』かあ。お前はどう思う?」


「俺は力強い英雄が良いな。頼りがいがあるし道を過たない確率が大きい」


「だがこの作者の意見では最高の専制君主も死ねばその後政治は腐っていく。

 その責任を取るのはその専制主義を許容した一般民衆だろうが、その民衆は自分の責任であるとは認めない。

 故に自分が決めた結果に責任を持つことになる民主主義国家の方が遥かに優れていると」



「同じようなことはチャーチルとかも言っているな。

『民主主義はどうしようもない政治体制だが、それ以外の政治体制は遥かにどうしようもない。

 だから我々は民主主義を望む』こんな感じだっけ?」


「人類が理想的な政治体制を手に入れるのはいつになるやら」


「そんな時は来ないんじゃないか?

 その欠陥が歴史を動かしていく。

 理想を追い求めて人類は生きて行動していく生き物だろうから」




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る