【桐生・2】大迂回。神出鬼没部隊




 1926年

 群馬県緑市岩宿記念博物館前

 


「先生。これが‥‥噂に聞く先土器時代の打製石器の鏃ですか? それにしては‥‥」


「ん? なんだか少し赤みがかかっている。もしや赤錆?」


「そんな馬鹿な! 鉄など存在しない筈。これが発見された地層は10万年前のものだぞ!?」


「これではオーパーツ扱いになって岩宿そのものが疑義を呈される事にもなりかねん! 保管庫の最奥部にしまっておくんだ!!」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る