　２００２年：国立埋蔵文化財調査財団紀要：第197号

『近世城郭発掘事業報告：沼田城編』

「概要。中世に沼田氏により築城された城。利根川と薄根川、片品川によって削られて形成された幾重もの河岸段丘が存在する沼田盆地を眼下に収める要害。

　沼田城中枢部の本丸から二の丸三の丸までの三方は５０～７０ｍ以上の崖によって守られ、ここからの攻略は不可能であろう。城下町が広がる東は３ｋｍに渡って多重城壁の構築がなされ、幾度となく敵の攻撃を跳ね返し損害を与える攻撃型の要塞である。

　殊に大胡戦争の際に名胡桃城や城自体に仕掛けられた策謀は多くの死者を出し……」

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