第44話:【狙撃】ヤークトティーガーの前説です。

 1995年12月29日:トロツキーグラード攻防戦博物館


 【狙撃対決】

「プロイセン帝国が侵略してきたことで起きた大祖国戦争当時、このトロツキーグラードにて冬季包囲戦闘が行われていました。厳寒期ではエンジンや大砲のグリースが凍結し、大規模な戦闘は不可能でした。そこで行われたのが小集団による奇襲や夜襲でした。

 その対策としてブービートラップや、対人地雷が多用されましたが、そんな中でも最大の脅威はスナイパーでした。

 その中でもトロツキーグラードの守護神ともいえる存在がいました。彼は日本の伝説的な狙撃手の子孫で、わが国に帰化したアバシリーエフ一族の……」





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