第2583話 差

その橋、渡るのに15歩の時と18歩の時があるらしい


俺「それを意識し過ぎるから無意識に歩幅が変わってるんじゃないの?」


事務のR嬢「友達も何度も経験してるんです。あと、18歩の時は音がしないけど15歩の時はやたら『ジャッ、ジャッ』って音が響くんです」


「木の橋?」


「コンクリートです」


「えっ何でやろ・・・15歩の時は小走りとか」


「いえいえどちらも歩いてます」


坂下くん(32)「それってあれ?一休さんみたいな笑」


「いえいえ、単純に不思議だって話です」


坂下「3歩の差か・・・」


後日、坂下と森(26)が空き時間に調査に行ってきたらしい


坂下「13歩ってところでしたね2人とも」


俺「音は?」


「ふつうにジャリジャリ鳴ってましたよ」


宮里くん(27)「どうしたんですか?」


俺「不思議な橋があるんだよ」


説明する


「へぇ〜、今日その近く通るからやってみよう」


夕方、宮里が事務所に戻ってきた


「どうだった?」


「それが音がしなかったんです3往復してみたけど!」


「何歩だった?」


「27歩でした!」


「27歩?片道で?」


「あっ往復です」


「片道の話やんか」


「あっ、でも割れば・・・割れないのか」


てかその1歩はどう発生したんだ

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