第1843話 天然さん

昨日、とある店のママの誕生日イベントがあり、俺は1番客として参上した


その後も1人客、2人客と続けてやってきて


その合間合間に花屋が胡蝶蘭を届けにくる


オープンから1時間後


伊藤さんという客が、自ら小ぶりの胡蝶蘭の鉢を抱えてやってきた


「ママ、おめでとう」


「わぁ~有難うございます♡」


ママはカウンターの一番奥に座っている俺の隣に伊藤さんを案内する


俺「ご無沙汰です」


伊藤さん「お疲れ様ですー」


そこに、俺もまだ会って3回目くらいの新人女性(といっても40代)が付いた


伊藤さんに名刺を差し出しながら


「すみません私、初めましてですね、さなと言います~。えっと・・・お花屋さんは飲み方どうされます?」


伊「花屋じゃないよ」


「えっ?ごめんなさい何屋さんですか?」


「ただの客だけど」


花屋がそのままカウンターに座ったのかと思ったそうだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る