第1592話 格下からK.O

JRに乗り込むと


隣の女性専用車両との連結部分すぐの優先座席に、父・母・男の子(小2くらい?)が座っている


昼間なので割と席も空いているから、そこに座っているのだろうか


さて、俺の乗った次の駅で、これまた父・母・男の子(4才くらい?)が乗り込んできた


父・母は普通のロングシートに向かったが


男の子は2人の元を離れて連結部分に向かう


連結部分の引き戸の取手を持ち、開けよう、開けようとするのだが


力がないからびくともしない


それでも必死に開けようとする男の子を、すぐそばでジーッと見ていた優先座席の男の子が


「あっち女性専用やのに〜」と聞こえよがしに言った瞬間


必死に開けようとしていた男の子が取手から手を離し


「あ~いとぅいまて~ん!」


優先座席の男の子に吐き捨てるように言い、去っていった


それを目の当たりにした優先座席の父・母が


「タカシの負け〜」笑いながら我が息子に言う


「負けてない!」顔を真っ赤にして否定する男の子だったが


母「合ってる・合ってないじゃなくて言い返せないでしょ?笑」


子「・・・・・・」

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