第1496話 上の娘

「またカウアンが言ってるよ〜って感じよ。死んでる今言わずに生きてる時に言やいいのに。だから売名行為って言われんのよ。なんか社内で聴き取り調査やってるらしいわ。あっ、でさ、言ったじゃん前は4枚当たってたのに最近2枚しか当たらないって。前からいた古株の人とかも全然当たらなくなっちゃってさぁ。前はね、友達の友達とか、知り合いとかから譲ってもらえてたのよ。だけど最近、全く知らない人からチケット手に入れなきゃならなくなってさぁ・・・増えたのよ〜詐欺!私も喰らっちゃったの〜!基本Twitterで『定価で譲ります』とか上げてるのよ、多く当たりすぎた人がね。で、譲ってくださいってなるんだけど、まあだいたい『ファンクラブの振込先教えるので代わりに払ってください』ってなるんだけどさ。詐欺だったら嫌だから、あなたのLINE教えてくださいとか聞くわけ。で、やりとりする間に相手が怪しいか怪しくないかを判断するのよ。支払い方法をコロコロ変える人なんかは『この人は怪しい』ってなるわけ。メルカリって言ったのにラクマで・・・とか頻繁にパターン変えてる人なんかはだいたい詐欺みたい。詐欺られた人がTwitterに上げてるの『この人詐欺です』って。でさ、詐欺られた人の過去のツイートに詐欺師のLINEのQRが載ってたから、試しに読み込んだらさ!この前LINEでやりとりして信用し切ってた『コウチンレイ』って奴!そいつだったの!慌てて『あなた詐欺師?』ってLINEしたら即ブロックされたの。だから銀行行ったのよ支払い組み戻し相談しに。けど『コウチンレイの承諾がいる』って言われて、警察行ったの。そうしたら、そういった銀行口座は借金苦の人間が口座を売ってることがほとんどですって教えて貰って。捜査に踏み切るには、もっと証言が要りますって言われたからTwitterで『コウチンレイ』から被害に遭った人が他にいないか、友達が聞いてくれたの。そうしたら出てくる出てくる、若い子とか外人さんとか『ワタシもコウチンレイの詐欺に遭いました』って!で、ようやく捜査してくれることになったの。このまえ『コウチンレイの銀行口座を凍結しました』って連絡があったわ。あと、そんな詐欺に遭ったってことをジャ◯ーズ事務所には連絡した方が良いですよって言われたんだけど、言ったら言ったで『この人は転売でチケット手に入れてる』ってブラックリストに載るわけ。まあでも4口持ってるし、1口くらい載ってもいいか〜って報告したの。あ、これも警察で教えてもらったんだけど、現金書留指定してくるパターンも多いらしいの。でさ、その時に相手の住所書くじゃん?詐欺師はそれで信用させるんだけどさ。こっちはグーグルでその住所調べるのよ。そうしたらちゃんとそこに一軒家があるの。で、書留送りました〜って連絡するじゃん。その時に追跡番号教えるじゃん?じつはその一軒家って空き家なんだって。相手は追跡番号調べて、『◯◯郵便局到着』とかになったら、その空き家の近くにスタンバイして、さもその家から出てきたみたいなフリして書留受け取るんだって。ま、チケット欲しさに騙されるこっちもこっちなんだけど〜って話」


聞いてるのも疲れたけど

文章入力で更に疲れた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る